
アラサー女性にとっての会話は、それ自体がコミュニケーションだと言えます。だから内容の質や、会話がどちらの方向に進んでいこうがあまり気にしない。キヤッチボールを楽しんでいる感覚です。
つまり、アラサー女性にとっては、会話自体が目的。その一方で、アラサー男性にとっての会話は、結果を得るための手段。だから、アラサー男性はアラサー女性の会話についていけないのです。
「今日ね、あの部長にこんなこと言われた。私に仕事を押し付けてきて、どうしたらいいんだろう……」
そんなこと言われたら、アラサー男はなんとかして彼女の悩みを解決しなければ!と強く思います。俺の大好きなハニーが困ってる。最高のアドバイスをして、彼女にいいところを見せなきゃ
彼女のことを好きであればあるほど、真剣に考えるはずです。会社で上司という立場にいるアラサー男性だとしたら、彼女の部長の気持ちもわからなくはない。
ここは双方の立場をくみ取って、バランスのいいアドバイスをしよう!
あるときは、「もしかしたら、おまえの仕事のやり方も悪い?」とダメ出しだってするでしょう。一方のアラサー女性といえば、正直、アドバイスなんていらないのです。
「それは大変だね」「イヤな部長だね」「わかるよ」と、ただ共感してほしいのです。感情をリピートしてほしいのです。
ダメ出しなんてされたら、「もういい!あなたに話した私がバカだった」となるに違いありません。悩み相談なら、それでもまだ男女間に共通認識は存在します。
アラサー男性がとくに苦手なのが、雑談。それも、彼女とその女友だちが繰り出す、あの無法地帯の雑談です。
「そういえば、ワンちゃん元気?かわいかったよね」
「あれ。今日ってあのドラマ、あったけ」
「新しくできたあの店、行きたいねぇ」
「ちょっとそれよりアタシ、超ふとっちゃった」
何か続きがあるのかと思ってアラサー男性は聞き返します。「それで?」と聞けば、アラサー女性からは「で?って、以上ですけど?」と返ってくる。
話が飛んでいるようにも感じるし、結論を出さないままダラダラと進んでいくし・・・
「俺はここで一体何をしたらいいんだろう?」
「何を求められているんだ???」
「なんと答えりゃいいんだよ」
そんなふうに男を不安にさせるのです。
もしも、この手の話が苦痛なくできるとすれば、アラサー女性の気持ちがわかっているアラサー男性です。
女系家族のなかで生きてきた、おねぇちゃんやお母ちゃんに叩き込まれた、そんな輩もいるでしょう。
「真面目な人」ほど、「あなたのことを愛していれば愛している」ほど、「真剣に会話に向き合ってウザがられ」、話の内容をろくに聞きもしない、何かを解決する気もまったくない。けれど、「ああ、そうなんだ」「大変だねえ」と言う、いい加減男がモテるのです。
真面目に生きたら馬鹿を見ると言いますが本当に馬鹿を見ます
それを逆手に取れば、あなたの意中の人があなたにとってちんぷんかんぷんな話をしていても、「へえ、そうなんだ。すごそうだね」などと前のめり気味で聞いてあげると、好感度はたちまちアップするでしょう。
真面目に答えて好感度を下げる位なら適当に答えて好感度が上がった方が良いと思います。